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<国会見学>人気は参院に軍配 規制響き衆院は横ばい(毎日新聞)

 今夏に通常選を控える参院への参観(見学)者数が9年連続で増加を続け、過去最高を更新し続けている。人数的には上回っている衆院の見学者数に大きな変化はない。参院の見学者増の背景には、米同時多発テロ以降09年11月まで行われていた衆院の規制や参院が中学生などを対象にした国会体験プログラムがあるとみられる。【曽田拓】

 参院広報課によると、09年の見学者は34万6人と、10年前の1.7倍。一方、衆院は90年代後半には、60万人を超える見学者が訪れているが、ここ10年間は40万人台後半〜50万人台で推移している。

 「特に一般の見学者が増えている実感があります」。参院の衛視として20年の勤務実績を持つ若林隆さん(39)は話す。衛視は院内警備のかたわら、見学者の案内役も務め約1時間で議場や皇族の控室などを回り説明を行う。

 若林さんが見学者の増加を実感し始めたのは01年ごろ。小泉純一郎首相が誕生しテレビや新聞では首相のまんじゅうや携帯電話ストラップが国会土産として紹介された。「知人から『買ってきて』と頼まれるようになった」と振り返る。

 同年、米国で同時多発テロが発生。衆院は見学を議員紹介のあった団体、個人に限定する規制を始め09年11月まで行っていた。一方、参院は02年から小学5年〜中学生向けに、国会の仕組みを体験できるプログラムを開始。02年は約2万3000人だった利用者は昨年は約9万人と好評で、昨年から1日3回から4回に増やした。

 15日に両親を連れて静岡県三島市から見学に来ていた設計業、高橋憲一さん(47)は「以前、衆院は議員の紹介なしではだめと聞いていたけど、ホームページを見て参院なら大丈夫と思って来た」。

 参院広報課は「衆院の規制もあってか、旅行雑誌などでの国会見学の記事では、参院を紹介する傾向が多い印象がある。その影響も背景にあるかもしれない」と推測。財団法人「日本修学旅行協会」は「体験学習型の修学旅行が人気なのに加え、不景気の中(入場料のいらない)国会見学は学校にとっても、ありがたい存在なのでは」としている。

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